研究概要 |
4カ年計画4年目にあたる本年度の概要は以下のとおり。 ・関係楽譜(自筆譜-ファクシミリ、初版譜、生前出版譜、原典版、校訂版)の収集およびその分析(編集方針、出版年代の特定等)を行う。関係文献の収集・調査を前年度に引き続き実施する。 ・演奏表現法に関する関係楽譜(Cortot, Busoni版等)の分析を行う。 ・関係録音資料の収集およびその分析(録音年代、演奏表現法等)、膨大な録音資料の中から本研究に密接に関わると思われる資料を選別。時代別特徴を整理・検証する。 ・各校訂版(Litolff, Steingraeber, Simrock,他)におけるアゴーギク、アーティキュレーション、ダイナミクス等に関する比較研究を実施、時代別特徴を整理する。 ・Henle版、ウィーン原典版等代表的な原典版を精査、特に補足された指示記号に関する考察をまとめる。 ・Beethoven自身の指示記号の年代別特徴等について分析する。 ・その他関係文献における演奏表現法、奏法についての記載事項について検証(演奏)する。
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