• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

音楽の知覚的体制化と情動反応との関係:認知モデル化と文化比較

研究課題

研究課題/領域番号 13610074
研究機関北海道大学

研究代表者

阿部 純一  北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40091409)

研究分担者 後藤 靖宏  北星学園大学, 文学部, 専任講師 (30326532)
吉野 巌  北海道教育大学, 教育学部, 助教授 (60312328)
懸田 孝一  北海道大学, 大学院・文学研究科, 助手 (70281764)
キーワード音楽 / 知覚的体制化 / リズム / 調性 / 情動反応 / 感情 / 日本:カナダ:北インド
研究概要

本研究では、音の流れはどのような認知過程を経て"音楽"として認知されるのか、また、音楽に対する情動反応はどのように生じるのか、その心理過程を明らかにすることを目的としている。
申請者である阿部は、現在までの研究において、音楽の知覚が、"調性的体制化(tonal organization)"と"リズム的体制化(rhythmic organization)"の2種類の知覚的体制化を基盤として成立していることを立証しており、かつ、それぞれの知覚的体制化の原理を認知モデルとして実現している。本研究では、それら2種類の心的モジュールがどのように統合されているのかを明らかにし、それら2種類の心的モジュールを統合するメロディ知覚モデルを具体的に提案すること、および、その知覚過程と(知覚者の)情動反応との関係について明らかにすることを目的としている。
本年度は、カナダの研究者との共同研究によって、音楽の知覚と情動反応についての文化比較実験を、日本、北インド、カナダにおいて実行する予定であった。しかしながら、その間、北米でのテロ事件、インド・パキスタン紛争など、予期せぬ出来事が生じ、その影響から、特に北インドでの実験実施が予定通りには進行させることができなかった。現在、日本、北インド、北米の音楽を、日本と北米の聞き手に聞かせ、それぞれの音楽に対する知覚と情動的反応が、それぞれの文化圏の聞き手で異なるかどうかを調べる実験を日本にて実施している最中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Abe, J.: "Eye movements and visual cognition in reading : Japanese and Bangla."The Bangladesh Journal of Psychology. 19. 1-10 (2001)

  • [文献書誌] 阿部 純一(分担執筆): "日本音楽教育事典"音楽之友社. (2002)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi