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2001 年度 実績報告書

アルコール依存症患者の疾病否認に関する心理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13610113
研究機関筑波大学

研究代表者

小畑 文也  筑波大学, 心身障害学系, 助教授 (20185664)

キーワードアルコール依存症 / 遡及的調査法 / リスクテイキング行動特性
研究概要

アルコール依存症(以下アル症)患者の初期治療において最も大きな障壁となる疾病否認について、本年度はその端緒となる調査とを行った。具体的には、研究方法の確定を行うために、現在断酒しているアル症者約150名を対象に、否認時と疾病を認識した後とでの性格・行動の変容について遡及的調査を実施した。調査は特にリスクテイキング行動特性に焦点を当てたもので、回収・分析の結果、一様にリスクテイキング行動特性が減じていることが確認できた。これは海外の先行研究と同じ方向性を持つ結果であり、研究方法として、遡及的研究も妥当性を持つことが明らかとなった。本研究課題は現実的問題として、現在病気を否認している潜在患者に対しての調査が不可能な点が一つの障壁であったが、方法論的な問題について、一つの可能性が示された。来年度は、同一の方法とアル症患者の家族(配偶者・親)への評定法調査を含めて、否認そのものについて調査を実施する予定である。また本年度の調査結果は筑波大学心身障害学研究に投稿予定である。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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