研究課題/領域番号 |
13610118
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
菅野 敦 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10211187)
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研究分担者 |
細川 かおり 鶴見大学, 短期大学部, 助教授 (50259199)
池田 一成 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (50293006)
橋本 創一 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (10292997)
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キーワード | 知的障害者 / 痴呆診断 / 加齢 / 治療教育プログラム / 診断システム / 心理学的研究 / ダウン症候群 |
研究概要 |
本研究は、知的障害者においても加齢にともない生ずる痴呆を早期に発見する診断システムを開発し、加えて老化・衰退や痴呆に対する治療教育プログラムを心理学の視点にたち開発することを目的とするものである。 1.平成14年度の研究目的:本年度(平成14年度)は、知的障害者の加齢にともなう精神機能、身体機能の変化を明らかにするために必要な検査バッテリー(診断テスト)の開発を目的とした。 2.方法:研究目的を実現するために、前年度の調査研究で用いた調査票、チェックリストをもとに、以下の手順で診断テスト(精神機能診断テスト、運動機能診断テスト)の開発をおこなった。(1)診断領域の選定:(1)健常者の加齢にともなう精神機能、身体機能の変化領城を文献により見出す、(2)健常者に用いられる考化・痴呆診断テストにおける領城を見出す、(3)前年度実施した調査研究の結果をもとに診断領域を選定する。(2)検査項目の選定:診断領域の選定で用いた(1)文献、(2)老化・痴呆テスト、(3)調査研究の結果をもとに検査項目を選定する。 3.結果: (1)精神機能診断テストの開発:「知識」、「記憶」、「言語」、「運動」、「数概念・数処理能力」、「空間知覚」の6領域、63項目よりなる「試行版:知的障害者用精神機能診断テスト」を開発した。 (2)身体機能診断テストの開発:「筋力」、「柔軟性」、「協調性」、「巧緻性」、「敏捷性」、歩行」の6領域、17項目よりなる「試行版:知的障害者用身体機能診断テスト」を開発した。 (3)現在、両診断テストを知的障害者に適用し、有効性、妥当性の検証研究を進行中である。
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