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2003 年度 実績報告書

心理臨床家の養成における「臨床実践指導」に関する開発的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13610131
研究機関京都大学

研究代表者

藤原 勝紀  京都大学, 教育学研究科, 教授 (80091388)

研究分担者 田畑 治  愛知学院大学, 心身科学部, 教授 (60025103)
岡田 康仲  京都大学, 教育学研究科, 教授 (90068768)
皆藤 章  京都大学, 教育学研究科, 助教授 (70204310)
一丸 藤太郎  神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 教授 (30033575)
下山 晴彦  東京大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (60167450)
キーワード心理臨床家 / 臨床実践指導 / 臨床心理士 / 臨床実践指導機関
研究概要

臨床心理士の養成と資格取得後の教育研修、ならびに臨床実践指導者の養成に関する教育訓練・教育研修の仕組みや在り方とその指導内容や方法について、その理念と研究課題の再検討を本研究の目的としている。今年度は、最終年度にあたり、これまでの研究成果から、改めて臨床実践の学である心理臨床に特有の臨床実践指導についてより踏み込んだ検討がなされた。
具体的には、臨床実践指導者の立場からと臨床実践指導を受けた立場からの双方の視点を含んだ検討を行った。主な検討内容は、臨床心理士養成に関わる指定校に併設されている心理教育相談室の社会的機能や運営の整備の問題、臨床心理士の資格認定および更新の問題、そして、これらの問題を検討する基盤となる臨床実践指導の方法・成果の評価の問題などである。
臨床実践指導の特異性とは、臨床心理士の専門技能が、知識や技術のみならず人間的な資質が問われる点にある。そのため、どのような指導を行っていくのか、または受けていくのかについては、指導者の立場と指導を受ける立場の双方が、この専門技能に対する感受性を豊かにしておく必要があることが話し合われた。専門家として来談者と心の問題に取り組んでいくこと自体、臨床実践指導の重みがあるが、臨床心理士の教育・研修に不可欠であるスーパーヴィジョンやケースカンファレンスなどが、高度な教養知と臨床知および職業倫理が培われる「場」あるいは「器」が大きな意味を持つことが確認された。
「臨床実践指導」自体を研究することは、心理臨床実践においてだけではなく、臨床心理学という学問的基盤を問い直す取り組みに繋がるものとなった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 藤原 勝紀: "臨床心理士養成大学院の教育研究体制と臨床実践指導研究分野の新しい展開-京都大学型総合大学院モデルの提案-"京都大学大学院教育学研究科附属臨床教育実践研究センター紀要. 第7巻. 27-36 (2004)

  • [文献書誌] 藤原 勝紀, 一丸藤太郎 他: "スーパーヴィジョンについて-心理臨床におけるスーパーヴィジョンの機能-"京都大学大学院教育学研究科附属臨床教育実践研究センター紀要. 第7巻. 83-102 (2004)

  • [文献書誌] 藤原 勝紀, 皆藤 章 他: "心理臨床家の養成における「臨床実践指導」に関する開発的研究 第3回合同検討会議記録"京都大学大学院教育学研究科附属臨床教育実践研究センター紀要. 第7巻. 103-116 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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