研究概要 |
平成13年度は、主に二つの初潮に関わる調査研究をした。 1.思春期における女子性成熟と発達心理に関する全国調査研究 全国学校総覧より、47都道府県の各市部・群部94地域から5,350校の小・中学校を等間隔抽出により無作為抽出し、平成14年2月に全国に発送した。現在回収中である。3月4日現在、全国94地域から1,000校以上の小学校・中学校から返送されてきている。小学校4年生から中学校3年生、約30,000人の資料が収集されていると推定される。平成15年度の入力・統計分析に向けての準備中である。主な質問内容は、性成熟の指標としての初潮の有無とその時期、この1週間の朝食の回数、昨夜から今朝にかけての就寝時聞と起床時間、現在の関心、性別の受容等である。最終的には約1,500校の小・中学校から50,000人以上の回収を予定している。これらの個人資料をコンピュータ入力し、多変量解析を行う予定である。なお、初潮に関する資料は、status quo dataとしてProbit分析を行う予定である。 2.女子青年期における早熟型・晩熟型の研究 助産婦専門学校および医療短期大学・助産婦専攻科の女子学生、計約100人対象に初潮の時期と家庭環境およびエゴグラムの関わりを調べた調査を行った。コンピュータ入力中である。主な質問内容は、初潮の回顧的時期、性別の受容、幼児期の母親の就労状況、およびエゴグラム・テストであった。これらの資料を初潮の時期により、早熟型・晩熟型の分析を行う予定である。
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