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2001 年度 実績報告書

国内の移動に伴う異文化適応のプロセス

研究課題

研究課題/領域番号 13610134
研究機関神戸大学

研究代表者

宇津木 成介  神戸大学, 国際文化学部, 教授 (70283851)

研究分担者 島袋 恒男  琉球大学, 教育学部, 教授 (30178959)
キーワード国内の移動 / 異文化適応 / 大学生
研究概要

大学入学を契機として居住地を異にする移動を行った大学生の大学生活への適応状況を,自宅通学の大学生のそれと比較することが本研究の目的である。本年度は,研究代表者が作成した質問紙を琉球大学の学生に適用してよいかどうかの検討を行って予備調査を行うとともに,琉球大学の学生と神戸大学の学生を対象に,大学入学時点における「カルチュア・ショック」体験について聞き取り調査を実施した。また,これらの結果を基に,琉球大学版と神戸大学版の2種類の質問紙を作成し,第1次調査を実施した。現在,結果の分析を琉球大学生について実施している。対象は沖縄県内の自宅通学者161名,県内非自宅通学者(県内遠隔地,及び島嶼出身者)34名,県外学生61名である。主たる知見は以下の通りである。
県内出身の自宅外通学者は自宅通学者に比べて大学への適応においては顕著な差は見られない。しかし県外出身者では,自宅通学者と比較して「授業が面白くない」「経済的に苦しい」「親しい友人が欲しい」「沖縄の人の冗談がわからない」など,生活上に問題があることを示す反応が有意に多い。2.地域文化への適応については,県内出身の自宅外通学者(主として農村部,島嶼出身)は「沖縄(本島)の人とのつきあいが楽しくない」「かっこの良い人が多い」「デートの場所がわからない」など,都市生活へのとまどいが見られる。一方,県外出身者では,「水がまずい」「日用品が手に入らない」「出身地の料理がなつかしい」「気候にとまどう」など,留学生において多くみられる文化的とまどいの反応が有意に多かった。現在,神戸大学のデータについて分析中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 島袋恒男, 宇津木成介: "大学生の国内移動に伴う地域文化への適応"日本心理学会第65回大会発表論文集. 818 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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