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2002 年度 研究成果報告書概要

国内の移動に伴う異文化適応のプロセス

研究課題

研究課題/領域番号 13610134
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関神戸大学

研究代表者

宇津木 成介  神戸大学, 国際文化学部, 教授 (70283851)

研究分担者 島袋 恒男  琉球大学, 教育学部, 教授 (30178959)
研究期間 (年度) 2001 – 2002
キーワード地域文化 / 大学生活 / 異文化適応 / 国内移動 / 対処行動
研究概要

本研究においては,大学入学を契機として生じる国内の移動に伴い,大学生活,新しい地域社会,家族から離れた生活という3つの新奇な環境が生じることを前提として,関西と沖縄の大学における地元出身者,同一地域文化圏と目される地域の出身者,それ以外の出身者についてそれぞれが異なった水準の異文化に遭遇し,様々な解決すべき問題に直面すると考えた。本研究における主たる知見は以下の通りである。まず,2つの地域的文化(関西と沖縄)において,大学生が直面する問題点には大きな共通性が見られた。また,移動先までの距離(時間や費用)が大きくなるにしたがって,問題点も多くなることが確かめられた。このような問題(生活上の不具合や不適応感)は移動先における滞在期間が長くなるにつれ,数の上では解消していくが,新たに問題が発生することがある。
人は移動により新しい体験をするが,ほとんどの場合,新しい対処の仕方を憶えて乗り越えていく。もちろん,対処せずにすますという方法もある。問題を回避する,我慢するなどがそれに当たる。今回面接によって明らかになったことは,それぞれその個人はその個人に特有の問題に遭遇し,その個人に特有の方法で対処しているということである。援助者を見いだす努力も見られるし,実際,多くの場合に援助者を捜し出すことができる。しかし,援助者がなくても,問題に対処はできる。対処の質に違いがあっても,問題が著しく困難でなければ乗り越えられるのである。
これらのことから,海外への移動に伴う異文化適応と同様のプロセスが国内の移動においても見られること,また,新しい生活環境への適応は単純な異文化理解によって成立するのではなく,個々の問題を解決していくことによって獲得されることが示された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 島袋恒男, 宇津木成介: "大学生の国内移動に伴う地域文化への適応"日本心理学会第65回大会発表論文集. 818 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 宇津木成介, 島袋恒男: "大学生の国内移動に伴う地域文化への適応(2)"日本心理学会第66回大会発表論文集. 72 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] SHIMABUKURO Tsuneo & UTSUKI Narisuke: "ADAPTATION PROCESS TO ANOTHER CULTURE INDUCED BY DOMESTIC MOVE (In Japanese)"Proceedings of the 65th Annual Convention of the Japanese Psychological Association. 818

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] UTSUKI Narisuke & SHIMABUKURO Tsuneo: "ADAPTATION PROCESS TO ANOTHER CULTURE INDUCED BY DOMESTIC MOVE (2) (In Japanese)"Proceedings of the 66th Annual Convention of the Japanese Psychological Association. 72

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2004-04-14  

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