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2002 年度 実績報告書

スクールカウンセリングのシステム構築

研究課題

研究課題/領域番号 13610157
研究機関目白大学

研究代表者

黒沢 幸子  目白大学, 人間社会学部, 助教授 (00327107)

研究分担者 森 俊夫  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (80210128)
キーワードスクールカウンセリング / 評価 / ニーズ / システム / 生徒 / 仲間関係 / 心理教育プログラム / 保護者
研究概要

平成14年度においては、首都圏の私立女子中学・高等学校一貫校4校を中心に、導入されたスクールカウンセリング・システム(SCS)のモニタリングが実施され、同時に、SCS活動の調整(fine-tuning)が行われた。また、評価ツールの開発が生徒用尺度を中心に引き続き行なわれた。SCS活動の調整に関しては、各校の学校ニーズに合わせて、心理教育プログラムの展開が図られた。2校において、ピアサポート・プログラムが導入され、残り2校においては、摂食障害発生予防を目的とした心理教育プログラムが展開された。
CAN-SCS, S-version (Comprehensive Assessment of Needs for School Counseling System, Student-version, SCS構築のための包括的ニーズ評価尺度、生徒版)の開発が以前より行なわれてきたが、本年度の研究により、その下位尺度の一つである「仲間関係発達尺度」の開発が終わり、CAN-SCS, S-version全体が一応の完成をみた。「仲間関係発達尺度」とは、子どもたちの仲間関係発達における3つの相(ギャング、チャム、ピア)のグループ概念を用いて、彼らの心理社会的発達段階を捉えようというもので、平成13年度の予備調査結果をもとに、本年度は修正版を開発し、広汎な調査が行われた。その結果、十分な信頼性と妥当性が確認され、また子どもたちの仲間関係における発達図式が明らかとなった。さらに昨年度CAN-SCS, S-versionを実施した公立中学校において、本年度は1学期、2学期の二時点で同調査を実施し、年度間、学年間、学期間の比較検討が行われた。
今年度発表された研究論文は、学校へのSCS導入によって保護者ニーズがどのように変化したかを示した中西論文と、「仲間関係発達尺度」の予備調査をまとめた黒沢論文であった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 中西三春, 森俊夫: "スクールカウンセラーの活動内容に対する保護者のニーズ-私立女子中高等学校2校による結果報告-"こころの健康. 第17巻第2号. 66-74 (2002)

  • [文献書誌] 黒沢幸子, 有本和晃, 森俊夫: "仲間関係発達尺度の開発-ギャング、チャム、ピア・グループの概念にそって-"目白大学人間社会学部紀要. 第3号. 21-33 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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