研究概要 |
本研究の目的は、社会的迷惑行為について、その促進・抑制要因を含めて検討することである。 そこで、平成13-14年度の研究において、日本及び外国で調査を行なった。 調査項目は、社会的迷惑行為の実態、そして、道徳意識、非行的態度、価値観、人生観、恥意識や自尊心などとの関係、また、規定因としての親子関係について、親子の心理的距離に関する項目である。 調査対象は中学生と高校生、そして、その父親と母親である。 調査国・地点は、日本の東京都,千葉県、茨城県,青森県、トルコ共和国のイスタンブール,チャナッカレ、そして、アメリカ合衆国のモンタナ州、ニューヨーク州である。 調査期間は2001年から2002年である。 調査人数は日本の中高生1406人、親1984人、アメリカの中高生543人、親473人、トルコの中高生510人、親896人である。 調査方法は各国の中学校・高校において生徒を、中学校、高校を通じて親に依頼をした。 調査結果について14年度から分析を行っており、15年度に報告を行う予定である。 現在のところ、社会的迷惑行為の抑制要因として、親子の心理的距離があること、恥意識も要因であることを指摘するにとどめる。
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