研究概要 |
本年度は共分散構造分析で扱う潜在変数モデルに関して4つの研究を行った.第1は「未使用のラッシュ型項目の母数の推定」に関する研究である.学力検査は,内容が漏洩すると公平な採点が出来なので予め統計的な性質を調べられないという問題がある.この研究では・未使用の項目の特性を調べる方法に関して新しい提案を行った.第2は「探索的ポジショニング分析-セマンティック・デファレンシャルデータのための3相多変量解析法」という研究である.この研究では従来,分析が難しかった3相データの解析に関して,特に分析の為の仮説がないときに使用できる分析方法を提案した.第3の研究は「確認的ポジショニング分析-印象変化の発見と認知マップの評価のための多変量解析法-」というテーマの研究である.この研究では,データに関する仮説がある場合の分析方法を論じた.第4に「繰り返し測定を伴なう実験のための因子分析モデル」の研究を行った.
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