研究課題/領域番号 |
13610189
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
安井 友康 北海道教育大学, 教育学部・岩見沢校, 助教授 (00260399)
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研究分担者 |
七木田 敦 広島大学, 教育学部, 助教授 (60252821)
金谷 秀秋 北海道教育大学, 教育学部・岩見沢校, 教授 (50111183)
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キーワード | 障害者 / 余暇活動 / スポーツ / 生きがい / 身体活動量 / 生活の質 |
研究概要 |
本研究は、グループホームや在宅で生活する障害者について、生活上の満足度や身体活動量などについて、様々な条件がどのような影響をおよぼすかについて明らかにすることを目的とするものである。 今年度は障害者の身体活動の特性を明らかにするために、身体活動と健康に関するアンケート調査を実施した。対象者は地域で生活する知的障害者353名であった。 その結果、週にスポーツを実施していると回答したものは男性で24.7%、女性で11.7%であった。また週に1回以上定期的なスポーツを行っているのは、男性で23.6%、女性5.1%であった。一方スポ-ツの実施に対する希望としては、男性では59.8%、女性で50.7%が実施したいと回答した。さらに実施できない要因として、場所がない男性40.8%、女性35.2%、指導者がいない男性47.3%、女性39.1%などの回答が見られた。このようにニーズに対する条件整備の遅れが大きいことが伺われた。また健康状態に関する調査では、全体として、女性では身体の不調を訴えるものが多かった。 身体活動量の質的調査では、交通手段などの量的相違などの影響から居住地域により活動の傾向に違いが見られるなど、地域差が大きいことが伺われた。 インターネットよる地域の余暇・スポーツ活動情報に関しては、具体的事例として、「地域でスキーを実施したいが、どのようにすればいいのか」「地域の活動を知ることが出来て良い」「指導者や大会などの実施日程に関する情報が欲しい」などの意見が寄せられた。 今後は得られたデータの詳細な分析とまとめ、および一部身体活動量などに関する追加調査を行う予定である。
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