研究課題/領域番号 |
13610189
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
安井 友康 北海道教育大学, 教育学部・岩見沢校, 教授 (00260399)
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研究分担者 |
七木田 敦 広島大学, 教育学部, 助教授 (60252821)
金谷 秀秋 北海道教育大学, 教育学部・岩見沢校, 教授 (50111183)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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キーワード | 障害者 / 余暇活動 / スポーツ / 健康 / 生きがい / 身体活動量 / QOL |
研究概要 |
本研究は、グループホーム等を利用し地域で生活する障害者を中心に、生活上の満足度や身体活動量、生活環境の状態等を明らかにすることを目的として行われた。 障害者の身体活動の特性を明らかにするために行った身体活動と健康に関する本人へのアンケート調査では、スポーツの実施率、スポーツの実施に対する希望の状態などとともに、実施場所や一緒に行うものを必要としている様子が示された。さらにグループホームなどで自立的生活を送る知的障害者で分析を進めたところ、スポーツの実施希望と実際のスポーツ習慣の間に相関が認められたほか、スポーツに関する希望と実際の活動量、運動量と肥満度(BMI)、健康状態と体脂肪率等について関連が見られた。これらの結果は、地域生活を送る障害者の運動に対する意識と健康状態の関連を裏付けるものであり、身体活動を支援する環境作りの重要性を示唆するものであった。そのほか地域の支援者等を対象にした調査でも、休日の余暇活動へのサポート情報の必要性などについて伺われた。さらに加速度計内蔵の生活習慣記録器による身体活動の分析からは、週末における身体活動量の少ないことが統計的にも明らかとなった。 そのほか障害者のスポーツ大会(スポーツチャンバラ)等の継続的な観察では、スポーツ活動への参加が、社会的役割への意識変化や精神的健康につながる様子が観察された。 また軽度障害のある幼児の活動量の調査では、保育園での活動が日課によって変動する様子が示され、測定の有効性が認められたが、さらに詳細な調査分析が必要と考えられる。
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