まず最初に、本研究は本年度科学研究費追加採用のために研究開始が大幅に遅れ、初年度の研究計画の一部のみしか完了していないことをご了解願いたい。今年度の研究実績は次の通りである。 1 4月からの聞き取り調査(教育改革とその方向性、来年度から始まる総合学習等の核心部分等に関する調査)を円滑に行うために、広島県の教育改革の策定に関わった政治・行政の複数のアクター及びその監督下に置かれた教育事務所と教育センターの担当者、更に学校現場の教員との連絡を取った。 2 インターネット及び広島県の担当者から県の政策に関する最新情報を収集した。 3 聞き取り調査のための機材や、その分析に必要とされる電算機を購入し、過去に収集したデータを利用して学校現場の状況分析のためのデータベース化の準備を学生アルバイトを使って進めた。 4 3月中旬、フランス・リヨン大学(社会科研究所)にて、今回の研究目的に関連する内容(とりわけ公立中学校の運営上の特徴)について発表し、フランス内外の研究者と意見交換及び情報収集を行った。
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