研究課題/領域番号 |
13610211
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
鈴木 規之 琉球大学, 法文学部, 教授 (60253936)
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研究分担者 |
野入 直美 琉球大学, 法文学部, 助教授 (90264465)
金城 宏幸 琉球大学, 法文学部, 助教授 (50274874)
石川 友紀 琉球大学, 法文学部, 教授 (10044843)
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キーワード | ディアスポラ / 生活史 / エスニシティ / 沖縄 / 移民 / ライフコース / エスニック・マイノリティ |
研究概要 |
本研究では、トランスナショナルな移動の結果として沖縄に居任しているエスニック・マイノリティの人々をディアスポラと位置づけ、ライフコースにおける彼らの適応のあり方や、エスニック・コミュニティの形成、沖縄の人々からの排除や差別などの、ホスト社会としての沖縄との関連性の構築について実証的に調査分析することを目的とする。 沖縄の外国人の問題は、日本本土とはかなり異なった様相を呈している。まず、戦後の長い米軍統治、さらに1972年の沖縄本土復帰後も数多く存在する米軍基地関連の需要がもたらした外国人の流入であり、米国人軍属、フィリピン人女性、インド人たちがこれにあたる。長い間見過ごされていた、米国人男性と沖縄女性の間の子供たち(アメラジアン)の教育の問題が近年クローズアップされている。 さらに、沖縄から南米に移住した移民の子孫すなわち二世、三世が故郷に移住ないし出稼ぎで戻ってきているケースでは、ペルー人、ブラジル人がこれにあたる。これも、日本有数の移民送出県である沖縄の特殊性をあらわしている。 上述した各エスニック・グループは、個々の移動・定着の状況に違いはあっても、ホスト社会である沖縄に完全に同化することもなく(あるいは、したくてもできず)、かといって、かれらのふるさとである国や地域に帰っていくこともままならない、きわめて不安定な状況におかれている。 以上の問題意識のもと、2003年度は、琉球大学法文学部社会学専攻課程の2年次の学生および大学院生とともに調査を行った。主に統計調査を行った2002年度に引き続いて2003年度は主に質的調査を行い、沖縄県内に在住する台湾人10人、アメリカ人10人、日系ペルー人12人、日系ブラジル人12人を対象にインタビューを行った。
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