研究課題/領域番号 |
13610255
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研究機関 | 甲南女子大学 |
研究代表者 |
原田 隆司 甲南女子大学, 人間科学部, 助教授 (60189701)
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研究分担者 |
橋本 満 甲南女子大学, 人間科学部, 教授 (50110763)
佐伯 勇 甲南女子大学, 人間科学部, 講師 (40283832)
寺岡 伸悟 甲南女子大学, 人間科学部, 助教授 (90261239)
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キーワード | コミュニティ / インターネット / 情報ネットワーク / 岡本 / 神戸 / 女子大学生 |
研究概要 |
地域社会及び地域間の情報ネットワークの可能性について具体的に探る研究の一環として、本年度は次の2件の研究を行なった。 (1)本研究において「都市コミュニティ」として取り上げた神戸市東灘区岡本商店街に関する情報について、携帯電話と独自のサーバーシステムを利用した情報ネットワークを新たに構築(通称;岡本プロジェクト)して、詳細なデータを収集した。可能な限り日常的なコミュニケーションの実態を把握し、また具体的な行動パターンと情報ネットワークへの話題提供の事実を把握するため、この実験では、通学路に商店街を利用し、また大学の町としての魅力を形成している本学の学生35名を対象として、メールで伝えられるデータを収集した。いわゆる口こみとして、商店や商品などの情報、誰かの目撃情報など、地域のイメージを形成する情報が友人ネットワークのなかでどのような経路をへて伝達されるのかについて、2週間で収集した82件の具体的なメールのログが記録された。具体的な地域での日常的な消費行動や移動の詳細なデータと、口コミというコミュニケーションで流される生の情報とを入手することができた。 (2)情報ネットワークの基盤をなす時間の一元化のプロセスを明治期以降の時間システムと地域社会形成に焦点をあてた研究成果について、海外の学術論文へ投稿するために、英文への翻訳作業を行った。 次年度は、今年度の実験で得られたデータをもとにして、情報による地域コミュニティ形成について引き続き分析を行うとともに、地域内・地域間の情報ネットワークに関して実証研究を行う予定である。
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