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2002 年度 実績報告書

精神障害者の地域ケア思想と支援システムに関する研究-精神障害者の地域ケアを支える仏教福祉思想の実証的検討を通じて-

研究課題

研究課題/領域番号 13610261
研究機関飯田女子短期大学

研究代表者

熊澤 利和  飯田女子短期大学, 看護学科, 助教授 (90320936)

研究分担者 石川 到覚  大正大学, 大学院・人間学部, 教授 (50119400)
田宮 仁  飯田女子短期大学, 教授 (60155257)
キーワード精神障害者 / 地域ケア / 地域ケア思想 / 支援システム / 仏教福祉 / 日本的支援 / 家族援助
研究概要

本年度の研究目的は、次の通りであった。当初の研究目的であった、地域における精神障害者および家族に対する支援システムを考察する上で、具体的でより日本的なシステムのモデル案作りを行うこと、同時に長岡市という特定の場を選んでの、具体的な日本的な支援システムを、仏教福祉の支援思想からとらえることであった。
本年度の研究経過は、地域における精神障害者およびその家族に対する日本的支援のあり方を模索・検証する上で、前年度からの事例検討を踏まえて、支援システムの変遷と現状およびその支援システムを支える価値・思想を含めて検討を進めた。その検討を推し進める上で、「長岡福祉協会」の協力を得て、長岡市の社会福祉行政の変遷および行政の根底を流れる考え方の講義・聞き取りを行い、精神障害者およびその家族に対する日本的支援について、またそのあり方を模索・検討を行った。
本研究課題である、精神障害者および家族に対するより具体的で日本的な支援モデルを考察する上で、地域を行政区としての地域、および住民の意識としての地域としてとらえた。さらに長岡市行政の支援システムおよび社会福祉法人施設による支援システムの変遷の検討、支援システムおける専門性および市民性の視点からの検討・考察、フォーマルおよびインフォーマルによる実践活動からの検討・考察とともに、これらを地域のケア思想との関連において検討をすすめている段階である。
一方、本年度予定をしていた地域寺院、講組織等の社会資源として位置づけに関して、さらにこれらに対する精神障害者およびその家族の支援・援助に関する意識に関する調査などについては、再調整が必要であり、本年度は結果として資料収集およびその検討にとどまり課題として残る。

  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] 熊澤 利和: "精神看護サービスとアクセス・リスク"大正大学福祉デザイン研究所2001年度研究報告書. 第1号. (2002)

  • [文献書誌] 得丸定子, 田宮 仁: "いのち」教育のための教材開発--死ってどういうこと--"科研報告書「仏教を基調とした日本的『いのち』教育についての研究(課題番号11610025). 48-57 (2002)

  • [文献書誌] 田宮 仁: "社会教育、生涯教育における日本的「いのち」教育--特に仏教の立場から--"科研報告書「仏教を基調とした日本的『いのち』教育についての研究(課題番号11610025). 58-67 (2002)

  • [文献書誌] 氏井園子, 田宮 仁: "ナイチンゲールの宗教的側面に関する一考察"飯田女子短期大学看護学科年報. 第5号. 65-82 (2002)

  • [文献書誌] 春日仁美, 田宮仁: "看護における「自然」ということの一考察"飯田女子短期大学看護学科年報. 第5号. 83-99 (2002)

  • [文献書誌] 石川 到覚: "高齢精神障害者の生活支援"全国精神障害者社会復帰協会. 30-34 (2002)

  • [文献書誌] 石川 到覚他: "市町村時代の精神保健福祉業務必携"中央法規出版. 242 (2002)

  • [文献書誌] 石川 到覚他: "PSW実習指導guide"へるす出版. 260 (2002)

  • [文献書誌] 石川 到覚他: "PSW実習ハンドブック"へるす出版. 226 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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