初年度である平成13年度は、内外の「祖父母」に関する資料の収集を中心にすすめた。 国内の文献は、祖父、祖母による<孫育て>体験談、祖父母を対象とした<孫育て>ハンドブックなどの単行本、<孫育て>講座に関する新聞記事などを中心に収集した。国外の文献については、アメリカにおける1960年代以降の「祖父母-孫関係」や「祖父母性(grandparenthood)」に関する研究書・論文を集中的に集めるとともに、「祖父母業(grandparenting)」に関する一般向けの書単本についても収集をおこなった。 こうした資料収集のかたわら、加古川市子育て相談センター主催「初めての孫育て講座」(10月〜2月、全5回)に講師としてかかわるとともに、実習の参与観察、参加した祖母、主催担当者への聞き取り(予備調査)もおこなった。<祖父母の出番>というサブタイトルがついたこの講座には同市内の女性28人が参加、年齢層も49歳〜67歳と幅広く、なかにはこれから孫が生まれるという人もいた。これらの祖母たちへの聞き取り調査は、次年度も引き続きおこなう。 なお、次年度には、収集した資料の整理・分析をおこなうとともに、各地の<孫育て>講座についても調べる予定である。
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