中間年度である平成14年度は、昨年に引き続き「祖父母」に関する資料の収集を中心に研究をすすめた。今年度はとくに、明治以降に刊行された育児・保育関係の雑誌、女性向け雑誌などのなかから、<孫育て>に関する記述のある論文や記事を重点的に収集した。 こうした資料収集のかたわら、昨年度、講師としてかかわった兵庫県・加古川市子育て相談センター主催「初めての孫育て講座」(平成13年10月〜14年2月、全5回)の修了生のうち、協力の得られた5名を対象に聴き取り調査をおこなった。受講生のなかには、講座修了後に孫が誕生した者もいる。調査ではおもに、孫への関わりの実態や孫が生まれる前後の心境の変化などについてたずねた。 最終年にあたる平成15年度は、収集した資料・データの分析をおこない、引き続いて聴き取り調査をおこなうとともに、県内の「婦人大学」「シルバーカレッジ」の受講生などを対象してに質問紙調査をおこなう予定である。
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