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2001 年度 実績報告書

教科書に見る科学教育の基礎・基本―日本の公教育成立・形成期に限定して―

研究課題

研究課題/領域番号 13610271
研究機関北海道大学

研究代表者

須田 勝彦  北海道大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (60091469)

研究分担者 岡野 勉  新潟大学, 教育人間科学部, 助教授 (30233357)
大竹 政美  北海道大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (70221827)
大野 栄三  北海道大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (60271615)
キーワード科学教育の基礎・基本 / 教科書 / 公教育 / 自由編纂期 / 検定期 / 算術 / 理科 / 読本
研究概要

13年度は次のような調査・研究が行われた。(1)研究を単なる歴史事実の列挙としないために、今日の教育における科学教育の基礎・基本がどのような問題状況にあるかを検討し、新学習指導要領の課題を中心とする理論的整理を行った(須田・大野・大竹)。(2)公教育の成立期と形成期に関する時期区分を行った上で、それぞれの時期におけるカリキュラムの特徴を整理し、自然科学関係教科書、読本、算術教科書に関する初年度の調査を行った(各分担者)。
・数学教育(須田・岡野)
今日の教育状況における算数・数学の基礎・基本の検討を行った。その結果、13年度は「数の概念」「演算の意味づけ」「演算のアルゴリズムの形成」に焦点をあてることとし、初期及び形成期の算術教科書における自然数、分数に即してそれらに関する資料の収集を行なった。2回のセミナー(札幌、新潟)を行い、その結果の一部を岡野がまとめ、学会等で発表した。
・科学教育(大野)
現在の中学校理科教育における内容編成の問題について検討を行った。公教育成立期・検定期の教科書で基礎・基本となる重要な教育内容(特に、力学、波、物性に関わる内容)がどのように配列されているかに焦点をあて、当時の資料の収集・分析を行った。
・読本(大竹)
公教育成立・形成期の読本教科書における科学読み物を首尾一貫して記述しうる枠組を探った。科学読み物に表現・内容という二つのモメントを認める。内容は、自然現象と技術学的現象に大別でき、表現の構成要素としては、手続き・報告・説明を認める。公教育成立期には、博物学的な、多少なりとも体系的な報告が見られるが、形成期には自然種を個別に報告している。また、形成期の報告では、自然種の産業上の効用が強調されている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 岡野 勉: "明治検定期算術教科書における教育内容構成構成原理の変容過程-第I期・後期および第II期における分数の性質、大小関係、加法・減法を対象として"日本カリキュラム学会紀要. 第11巻(掲載決定). (2002)

  • [文献書誌] 須田勝彦(分担執筆), 柴田義松編: "新教育課程実践マニュアル"教育開発研究所. (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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