研究概要 |
大学における教育と研究を調和的に発展させるためには,教育活動にかかわる業績を正しく評価し,教育に対するインセンティブを高める必要がある。このような問題意識から出発した本研究は,最終年度の本年度において,以下のような成果をあげた。 1)教育評価法の国際的比較:教育評価が早くから実施されている英国を中心に,米国や韓国の例について,評価関係者へのインタビューなどにより実情調査を行った。 2)教育および社会貢献に関する調査結果のデータベース化:学生による授業評価および教育貢献,社会貢献などのデータを属人的に集める総合的調査の在り方とその問題点について検討した。研究業績と同様データベース化を検討し・教員による端末入力などの省力化をはかることによって,毎年定期的に実施することが可能であることを明らかにした。 3)ポートフォリオのモデル:5,6年おきに教育・社会貢献についてまとめるポートフォリオのモデルを提案し,評価の精度と妥当性を検討した。 4)結論:以上の研究結果をとりまとめて,わが国の実情に即した教育業績評価システムについて提案を行った。
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