研究課題/領域番号 |
13610294
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
江原 武一 京都大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (00012568)
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研究分担者 |
杉本 均 京都大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (50211983)
高見 茂 京都大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (60206878)
山田 礼子 同志社大学, 文学部, 助教授 (90288986)
南部 広孝 広島大学, 高等教育研究開発センター, 助手 (70301306)
金子 勉 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (40263743)
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キーワード | 高等教育 / 管理運営組織 / 大学改革 / 国際比較 / グローバル化 / 市場競争原理 / クオリティ・マネージメント / パフォーマンス・ファンディング |
研究概要 |
初年度は研究の第一段階として、各分担者の分担領域に関して、文献、各種メディア、現地調査などをつうじて、各国別に関連資料を収集・分析し、総合的な比較分析のための基礎的知見を整備することに主眼を置いた。 総合的な研究打ち合せ会議を2回開催した。第1回打合せ会議(8月3日京都大学)においては、高等教育の管理運営組織のアメリカを中心とした動向、およびその分析枠組みについての報告とドイツの高等教育管理運営組織の現状についての報告、第2回会議(12月15日広島大学)では、アメリカにおける管理運営モデルの変遷について、マレーシアの高等教育評価についての報告を受け、全体としての枠組みとの関係において討議を行った。またそれぞれの会議において、研究分担地域に関する研究の進行状況について全員からの報告があった。 また、海外現地調査としては研究分担者(南部広孝)と協力者(楠山研)各1名が11月14日から19日まで北京および瀋陽の高等教育機関および研究所を訪問し、資料の収集と意見・情報の交換をおこない、その報告は第2回の研究打ち合せ会議において行われた。 その結果、各国の高等教育管理運営組織改革の背景には社会のグローバル化、市場原理の導入、効率化、情報技術革新の進展などの共通の傾向が確認されたが、具体的な改革を担う学内の機関の位置付けや、学外の諸側面からの圧力のバランスは多様かつ複雑であり、各国における動向にかなりの温度差を生んでいる可能性があることが確認された。そのような状況のなか、次年度の調査・分析にむけて、参加者の具体的な調査計画と各国において入手可能な情報の予測についての検討を行った。
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