研究課題/領域番号 |
13610300
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
山口 健二 岡山大学, 教育学部, 助教授 (90273424)
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研究分担者 |
松田 恵示 岡山大学, 教育学部, 助教授 (70239028)
赤木 里香子 岡山大学, 教育学部, 助教授 (40211693)
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キーワード | 高等教育のマス化・ユニバーサル化 / 生涯教育 / 文化配信と文化消費 / 文化社会学 / 芸術社会学 / スポーツ社会学 |
研究概要 |
トロウは進学率50%を区切りとして高等教育がマス型からユニバーサル型へ移行すると見た。本研究は文化配信機能の強化という視点から高等教育機関の組織変容の過程を日米比較するものである。アメリカ高等教育機関は地域社会に対し直接的に人文・芸術・スポーツ等の文化サービスを配信する機関として発展を遂げてきた。計画第二年度の本年は、前年度末実施のロサンゼルス調査の成果をまとめたうえで、アメリカ訪問調査を実施した。 (1)Yale大学訪問調査 名門私立大学として著名なYale大学は文化配信機関化の点でも先駆的な実績をもつ。今回は、Yale University Art Gallery、Yale Center for British Art、Peabody Museum of Natural History at Yale Universityの三つのミュージアムの教育普及担当学芸員にたいしインタビュー調査を実施するとともに、Yale Athletic Departmentのassociate directorにインタビュー調査を実施した。ミュージアムについてはコミュニティの教育当局と連携した現職教員向けの研修セミナーの実施状況を詳細に照会した(その成果は本年三月の美術科教育学会て発表予定)。Athletic Departmentではコミュニティサービスの一環としてのアウトリーチプログラムについて照会した。 (2)Greater New HavenのLAA(Local Art Agencies)訪問調査 New HavenにおけるLAAと地域高等教育機関の連携状況について基礎資料を収集した。 (3)NEA(National Endowment for the Arts)訪問ならびに連邦文化行政の調査 ワシントンDCのNEAの資料室ならびに議会図書館にて連邦文化政策にかかわる資料を収集するとともに、Smithonian Institute、National Gallery、Kennedy Centerなど連邦の文化振興にかかわる諸機関にて調査をおこなった。
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