1.キャクターエデュケーションに関する諸資料の整理・分析 本調査研究に対し、研究代表者がこれまでに収集してきたキャラクターエデュケーション関係の文献やテキストを整理・分析するとともに、アメリカの現地で実施した調査のインタヴューおよび映像資料をコンピューターに入力し整理した。具体的には、キャラクターエデュケーションの社会理論的背景となっているアミタイ・エチオーニ、フランシス・フクヤマ等の社会・教育論の研究やモラル・インテリジェンスの文献研究を深めた。また、現地調査で入手したバージニア州教育省編纂のカリキュラム資料の分析、および教育委員会や諸学校でのフィールド調査などで記録した映像ならびにインタヴュー資料をコンピューターに入力し、デジタル化したデータの整理と分析を行った。 2.キャラクターエデュケーションの教育実践の現地調査とニュージャージー州教育省での講演 本年度は、昨年度に訪問調査を計画していながら、日程や費用等の都合で訪れることのできなかったニュージャージー州に赴き、キャラクターエデュケーションの推進施策に関する州教育局の資料や関係者からの聴取を行い、併せてキャラクターエデュケーションの学校と地域との連携実践について調査した。また、訪問に先立ってニュージャージー州教育省から、ニュージャージー州キャラクターエデュケーション顧問会議とNCLB会議(No Child Left Behind-ブッシュ大統領提案の「落ちこぼれを作らない教育」法に基づき、州関係職員と教育管理職の代表が協議を行う会議)での講演を依頼され、これまでのアメリカでの調査結果と日本との比較における今後の道徳教育のあり方について講演を行った。
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