平成13年度 (1)アメリカにおける大学の大衆化への移行過程を分析したうえで、アメリカの2年制コミュニティ・カレッジ、4年制大学において実施されているフレッシュマンセミナー(導入教育)関連、学習支援等に関する基本的文献収集をおこない、アメリカの高等教育機関におけるフレッシュマンセミナーの歴史的背景、補習教育との関連、具体的な学習支援についての基本的事実の整理を実施することが主たる目的であったが、この点においては基本文献をサウスキャロライナ州立大学導入教育研究所発行の図書等を入手し、整理をおこなった。 (2)関連科研の共同研究者であることから、当該科研の一環としてハワイで開催された第7回世界一年次教育学会(導入教育)に出席し、導入教育の第一人者であるジョン・ガードナー氏、スチュワート・ハンター氏、ベッツイ・ベアフット氏とのミーティングを当地で行い、アメリカの導入教育(一年次教育)の実態についての見解を伺った。また、大会での部会、ワークショップ参加によりフレッシュマンセミナーのシラバスの収集、および米国でのフレッシュマンセミナーの実態についてのおおまかな情報を入手することができた。このミーティングを通じて、フレッシュマンセミナーの歴史、導入の背景、目的、カリキュラム内容、方法論、教員への研修、学生への効果、大学の大衆化過程での学生の変容との関連、外部からの評価、一般教育カリキュラムとの関連性、連続性、現状と問題点について、私立大学学部長を対象とした質問紙調査を別の研究の一環として平成13年11月に実施したことにより、平成14年度実施予定のアメリカへの質問紙の骨組みを試験的に作成した。
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