平成14年度の研究実績 研究計画の2年目にあたる本年は、平成14年度後半に実施予定であるアメリカの高等教育機関への導入教育の質問紙調査を実施するべく、前半は昨年度に引き続き文献研究により質問紙調査の枠組みの準備をした。平成14年8月に、全米の一年次教育(導入教育)研究センターの先進的研究をおこなっている南カリフォルニア大学の一年次教育研究センターを訪問し、スチュワートハンター博士およびノースキャロライナ州にある一年次教育政策研究センターを訪問し、執行所長である一年次教育の全米でのリーダーであるジョン・ガードナー博士、およびベッツィ・ベアフット博士、ランディ・スイング博士等との面談を行い、質問紙のレビューを受けた。その結果を踏まえて、11月には全米にある4年制大学1368校を対象に、質問紙調査を実施し、460校から回答を得た。その結果は、コンピュータに入力し、現在解折中であるが、平成15年5月に開かれる日本高等教育学会にて発表予定である。なお、14年度には、全米で一年次教育(導入教育)で定評のある大学の訪問調査を実施した。訪問した大学は、南キャロライナ大学、コロムビア校、アパラチアン州立大学、チャールストン大学、ノースキャロライナ大学アッシュビル校であり、担当教員への面接調査も実施し、授業も見学した。このような結果は、第一に京都大学での研究会、日本教育制度学会での発表、大学評価機構主催の研究会での発表によって公開されている。なお、研究成果については、文献上でも一部発表している。現在、導入教育(一年次教育)の歴史部分について文献研究をおこなっている。
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