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2001 年度 実績報告書

卒業後評価による中高一貫教育の教育課程の個別化と系統性に関する日独比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 13610344
研究機関国立教育政策研究所

研究代表者

坂野 慎二  国立教育政策研究所, 教育政策・評価研究部, 総括研究官 (30235163)

研究分担者 坂本 孝徳  広島工業大学, 工学部, 教授 (10149297)
菊地 栄治  国立教育政策研究所, 高等教育研究部, 総括研究官 (10211872)
屋敷 和佳  国立教育政策研究所, 教育政策・評価研究部, 総括研究官 (70150026)
背戸 博史  琉球大学, 生涯学習教育研究センター, 助教授 (50305215)
キーワード中高一貫教育 / 中等教育 / 教育課程 / ドイツ
研究概要

本研究は、進学資格(大学入学準備)及び職業資格(職業準備)の2つの資格付与機能に着目し、前期および後期中等教育の教育課程の編成原理を、学習の個別化と共通教育の、連続整合性の観点から日本とドイツとを比較することによって解明することを目的とする。
そのために、第一に、日本の中等教育段階の前期及び後期の共通履修及び選択履修の意義を明らかにし、第二に、従来ドイツにおいて分離していた一般教育と職業教育との制度的及び内容的統合が如何に行われ得るのか、その際の問題点の所在を明らかする。第三に、学校が提供する教育課程編成を、生徒個人の意図による科目選択と、職業社会及び上級教育機関等の教育要求との「ずれ」について、日独それぞれに科目選択と共通履修の関係から明らかにする。それによって、第四に、科目選択制は中等教育段階では必然的であるが、前期及び後期中等教育のカリキュラム全体の整合性が、進路変更可能性を担保しつつ、共通に必要な核は何か、各進路に必要な学習とは何かを示唆する。
平成13年度は以下のように研究を進めた。
日本における中高一貫教育校の訪問調査を行い、教育課程の特色を把握するとともに、教育課程の多様性について検討を行った。その結果、(1)多くの中高一貫教育校は、設置されてからまだ歴史が浅く、大きな特色を出すには至っていない。(2)そのため、従来からのいわゆる「中高一貫教育校」を対象に含めなければ、特色を把握できないことが確認された。
ドイツでは成人の教育経歴と職業経歴について聞き取り調査を行った。その結果、(1)個人差が大きく、一定数のサンプルを集積することが不可欠であることが明らかになった。(2)また、文献調査等によって、州間の教育政策の相違が、後期中等教育段階に現れており、統一的な規準を措定することは困難であることが明らかとなった。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2014-02-06  

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