研究課題/領域番号 |
13610349
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研究機関 | 独立行政法人国立特殊教育総合研究所 |
研究代表者 |
廣瀬 由美子 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 分室, 主任研究官 (90321596)
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研究分担者 |
加藤 哲文 上越教育大学, 学校教育研究系, 教授 (90224518)
東條 吉邦 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 分室, 分室長 (00132720)
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キーワード | 自閉症児 / 通常の学級担任 / ニーズ調査 / 指導マニュアル |
研究概要 |
科学研究基盤(C)の「通常の学級における自閉症児の支援マニュアルの開発と運用に関する研究」は、今年度が初年度である。今年度の研究の実績としては、国立特殊教育総合研究所分室の一般研究「通常の学級における自閉的傾向のある児童の教育に関する研究」の一環として実施した、質問紙調査の回答者である自閉症児を指導する通常の学級担任158名を対象に、「指導マニュアル作成上必要な情報」の調査を実施した。具体的には、通常の学級で自閉症児を指導する学級担任から、自閉症児を指導する際のマニュアルで必要な内容や、知りたい情報のニーズ調査を実施した。結果は、77%の回収率で122名の学級担任から回答を得ている。現在はこの結果を集計し、知的に遅れがないと考えられる自閉症児群(H群と定義)と、主要教科全てが2学年以上遅れている自閉症児群(L群と定義)、H群とL群に入らない自閉症児群(M群と定義)の3群に分けて分析を実施しているところである。現在までの途中結果を報告すると、指導マニュアル作成にあたって学級担任が必要とする指導や対応の内容傾向は、学習中や生活場面における行動上の対応には3群間の大きな差はみられていないことが明らかになってきている。 また、来年度は実際の指導マニュアルを作成するにあたり、今年度は、執筆者としての研究協力者を、茨城県や東京都、福岡県の情緒障害特殊学級・通級指導学級担任に依頼した。
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