研究概要 |
科学研究基盤(C)の「通常の学級における自閉症児の支援マニュアルの開発と運用に関する実証的研究」は、最終年度である。3年間の研究の実績としては以下の通りである。 平成13年度は,2事例ではあるが特定の自閉症児のための支援「オーダーメイドマニュアル」を作成し、自閉症児を指導する通常の学級担任にモニターをしてもらい、その結果を分析し14年度版を作成した。 平成14年度は,自閉症児を指導する通常の学級担任158名を対象に、支援マニュアルを作成する上で必要な情報の調査を実施した。その結果、自閉症児の学校生活の中で,学級担任が指導をする際に必要な情報が43項目に絞れたため,研究協力者17名と分担者によってその34項目をQ&A方式で執筆し、試案の段階であるが『通常の学級担任へ〜自閉症児の支援マニュアル(試案)』を作成した。この試案は冊子として、全国47都道府県教育委員会および教育センター等に配布した。また,2事例の自閉症児のための「オーダーメイドマニュアル」は,平成14年度版を自閉症児を指導する通常の学級担任にモニターをしてもらい、その結果を分析し修正版を作成した。 平成15年度は,平成14年度に発刊した『通常の学級担任へ〜自閉症児の支援マニュアル(試案)』を通常の学級担任にモニターして貰い,その成果と課題から『通常の学級担任へ〜自閉症児の支援マニュアル(改訂版)』を作成し発刊した。また2事例の自閉症児のための「オーダーメイドマニュアル」は,平成15年度版を自閉症児を指導する通常の学級担任にモニターをしてもらい、その結果を分析し平成16年度版を作成した。
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