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2004 年度 実績報告書

民族創生の臨界点

研究課題

研究課題/領域番号 13610354
研究機関東京大学

研究代表者

石橋 純  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (70323318)

キーワード民族 / 人種主義 / 社会運動 / アフロ系 / 先住民 / 多文化主義 / 市民社会
研究概要

当研究は当初2年間コロンビアにおける内戦状況悪化のため、当初コロンビアにおける調査が実施できなかった。最終年度にあたる本年度になってようやくコロンビア太平洋岸ならびにカリブ海岸における短期のフィールド調査を実施することができた。
アフロコロンビア系民族NGOであるECOTAMBORの代表者であるカルロス・ルア氏の協力を得て太平洋岸北部ならびにカリブ海岸の主要都市ならびに農山村部(ブエナベントゥーラ、キブドー、コンドート、アパルタドー、カルタヘーナ)を実地に訪れ、アフロ系コミュニティの実態を見聞することができた。また首都ボゴタにおいて開催されたアフロ系運動の全国会議にオブザーバー参加し、2005年5月に実施予定のセンサスにおける民族調査条項企画の過程を視察することができた。研究企画開始当初2年次においてこのような調査が実施できれば、その後の2年はさらに深化した調査ができたであろう。現地の治安状況による制約ゆえいたしかたないことではあったが、調査の遅れは否定できない。
ベネズエラにおいては、以下の活動を実施した。
-奴隷制廃止150周年関連行事、国立霊廟におけるアフロ系英雄献花礼参加(3月)
-シモンロドリゲス大学における招待講演(「ベネズエラにおける人種差別」、3月)
-マスメディアにおける黒人差別に関するモノグラフの刊行(5月)
-プエルトアヤクーチョにおけるヒビ社会の調査(8月)
以上の調査成果を踏まえて日本国内で研究会発表、招待講演等を複数実施した。またこれらの調査は今年度校了した3点の論文集(共著)として刊行される予定である。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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