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2003 年度 実績報告書

考古出土物と祭祀儀礼・芸能よりみる中国基層文化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 13610366
研究機関早稲田大学

研究代表者

稲畑 耕一郎  早稲田大学, 文学部, 教授 (30063803)

研究分担者 稲葉 明子  早稲田大学, 社会科学部, 講師 (50298197)
森 由利亜  早稲田大学, 文学部, 助教授 (30247259)
和田 修  早稲田大学, 文学部, 助教授 (20240541)
キーワード中国 / 貴州省 / 儺 / 仮面劇
研究概要

本年度は、まず稲畑が従来の着眼点を著書『神と人との交響楽 中国の仮面劇』(農文協)にまとめた。
2002年冬より中国を発端として流行した新型肺炎SARSの影響で、夏の渡航が不可能になったばかりでなく、山西省で開催予定であった国際儺戯学会は翌年に繰り延べになった。しかし、これまで長い間海外共同者として協力してきた貴州民族学院民族研究所がタク修明教授を主任、陳玉平助教授を副主任として貴州民族学院西南儺文化研究中心に改組され、貴州各地の研究所に「儺文化研究基地」を設置するのを機に、10月に貴州省徳江県を中心に儺戯学会が開かれた。これにメンバーが参加して儺戯学会の曲六乙を始めとする全国の研究者、ならびに貴州省黔北地区道真県の冉文玉、黔東北地区の兪幇林ら貴州省各地の有力な研究者と研究交流を行うとともに、貴州省徳江儺戯・儺儀,貴州省黔東南州福泉の陽戯上演を実見し、ビデオに収めることができた。
本年は、SARSの影響で主な現地調査はできなかったが、10月の学会が準備した徳江県(黔東北地区)の儺儀ならびに福泉市の陽戯は興味深い新たな視野をもたらした。険しい山岳地域に数十キロを隔てて散在する黔北から黔東北地域に、儺文化は現在も生きている。そして、黔東北に属する銅仁に至れば、文化・経済の影響はむしろ湖南省の影響が大きい。こうした視点はまさに稲畑が著書の中で準備したものであり、そこに広がる儺文化を実見することができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 稲葉 明子: "口伝のための音とリズム-中国民間の儀礼と芸能における韻文構造"東アジア世界の文化交流 国際シンポジウム報告書. 27-40 (2003)

  • [文献書誌] 稲畑 耕一郎: "神と人との交響楽 中国仮面の世界"農山漁村文化協会. 206 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2017-03-27  

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