研究概要 |
広く全国的視野に立って諸階層の対外的危機にかかわる史料の収集を目指し,下記機関の史料調査を実施した。その上で,写真機による撮影により史料を収集し,現像・焼付をした上で,解読,分析を行った。 1.東京大学史料編纂所 大日本維新史料稿本、維新引継本、益田家文書、幕府および全国諸藩の基本的史料の調査・収集 2.国立国会図書館 憲政資料室石田家文書および全国諸藩の動向にかかわる自治体史などの調査・収集 3.山口県文書館 長州藩の相州警備にかかわる毛利家文庫ほか両公伝編年史料、および中野家文書ほか山口県内収集文書の調査・収集 4.彦根城博物館 彦根藩の相州警備にかかわる史料の調査・収集 5.北九州市立中央図書館 小倉藩の対外防備関係史料および藩内民衆の日記の調査・収集 6.山口県立図書館 豊浦町史ほか山口県地域の自治体史などの関係史料の調査・収集 以上の調査により、幕末維新期において全国的に諸階層の対外的危機意識が発生し、諸藩の対外防備の取組が行われている実態が判明した。今後はさらに調査を拡大し,対外的危機に対する諸階層の対応を分析し,研究論文としてまとめたい。
|