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2003 年度 実績報告書

近世西日本地域における他国出漁史の研究

研究課題

研究課題/領域番号 13610387
研究機関山口大学

研究代表者

木部 和昭  山口大学, 経済学部, 助教授 (20263759)

キーワード漁業史 / 他国出漁 / 対馬藩 / 日朝関係史 / 宗家文庫 / 韓海出漁
研究概要

本研究は、近世西日本地域の中でも特に盛んに漁民の他国出漁が見られた対馬を対象として、その他国出漁という漁業の形態、漁民の経営の在り方などを分析した。本年度も、昨年度から継続して、対馬藩の藩政文書である「宗家文庫」(長崎県立対馬歴史民俗資料館所蔵)の調査を、平成15年9月23日〜9月28日にわたって実施した。そこでは、対馬の漁政を管轄していた郡奉行所の「毎日記」および「郡方日帳」について、引き続き漁業関係記事の抽出・撮影を進めた。本年度は、同毎日記の享保7(1722)年〜宝暦2(1752)年分について、調査・撮影を行った。調査は予想以上に時間を要するもので、3年間の調査の結果、1670〜1752年および1830〜1868年の史料調査を完了したが、1753〜1829年の約80年分が調査未了のまま残されることになった。また、対馬に出漁を行っていた長門国豊浦郡矢玉浦の内田家文書(豊北町立歴史民俗資料館所蔵)から、対馬出漁に関する経営史料を調査した。調査の結果は、「対馬出漁史関係年表」というデーターベースにまとめ、また重要史料に関しては筆耕を行い、6月に提出する研究成果報告書に収録して公開する。
今年度は、対馬出漁漁民の内、釣漁・延縄漁の出漁漁民の朝鮮漂流問題について取り上げた「近世対馬の沖合漁業と漁民の朝鮮漂流について」を成果の一部として公刊した。また、平成15年11月8日には、松山大学で開催された社会経済史学会中国・四国部会大会において、「近世長門漁民の対馬出漁」という題目で研究成果の一部を報告した。この報告では、対馬出漁の中心地であった長門国豊浦郡漁民の出漁の歴史、出漁形態の特徴、経営、対馬藩との関係などを取り上げた。報告の内容は、論文にまとめて研究成果報告書に掲載して公開する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 木部和昭: "近世対馬の沖合漁業と漁民の朝鮮漂流について"東亜経済研究. 62巻2号. 21-32 (2003)

  • [文献書誌] 木部和昭: "近世長門漁民の対馬出漁とその特徴"本課題の科学研究費研究成果報告書. (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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