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2001 年度 実績報告書

『岩倉公実記』編纂過程における歴史観の形成

研究課題

研究課題/領域番号 13610401
研究機関皇学館大学

研究代表者

上野 秀治  皇學館大学, 文学部, 教授 (70072428)

キーワード岩倉公実記編纂 / 香川敬三関係文書 / 三条実美 / 歴史観形成
研究概要

13年度は研究初年度のため,基礎的な調査を行なった。まず明治39年版の『岩倉公実記』と昭和2年版の同書との内容比較を,学生の協力を得て行なった。初版本を大きく変更した内容となっている箇所は3ヶ所あるとすでに指摘されていたが,それ以外に一部文章の削除・加筆が若干確認でき,さらに誤植などの訂正がほぼ頁ごとに見られることが判明した。本書は3,000頁以上になるので,集成箇所の集計は現在続行している。
一方香川敬三関係文書から,『岩倉公実記』編纂にかかわった人物からの来簡を抽出,解読を進めた。関係者の来簡のうち城多董書簡34通,山本復一書簡30通,城多・山本連名書簡8通,西尾為忠書簡4通,薄井竜之書簡4通,計80通が編纂にかかわるものであった。この80通については解読を終え,『皇學館大学文学部紀要』の第40輯に掲載した。引続き,原保太郎や多田好問の書簡についても解読を進めている。ただし,年号不詳の書簡が意外と多いため,内容から年代比定をする必要があるが,手間取っているところが実情である。
また、岩倉具視や三条実美の伝記編纂にかかわる史料を蒐集し,明治期の歴史観形成を解読しようと考えているが,関連史料の所在と概要の把握をした。東京の国立国会図書館憲政資料室・国立公文書館内閣文庫・宮内庁書陵部の史料を調査し,相当数の編纂にかかわる史料の存在を確認した。また京都の岩倉公旧蹟保存会対岳文庫の調査も実施,北泉社からマイクロフィルムが販売されているが,殆んどこれに収録されているものの,なお追加調査の必要がある。マイクロフィルム化されたものから一部は紙焼きをして,内容分析を進めているところである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 上野 秀治: "『岩倉公実記』編纂関係書簡(1)-香川敬三関係文書所収-"皇學館大学文学部紀要. 第40輯. 1-40 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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