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2002 年度 実績報告書

アメリカ社会における「白人性」成立の学際的総合研究

研究課題

研究課題/領域番号 13610441
研究機関東北大学

研究代表者

竹中 興慈  東北大学, 大学院・国際文化研究科, 教授 (50145942)

研究分担者 落合 明子  東北大学, 大学院・国際文化研究科, 助教授 (30264831)
小原 豊志  東北大学, 大学院・国際文化研究科, 助教授 (10243619)
井川 眞砂  東北大学, 大学院・国際文化研究科, 教授 (30104730)
キーワード白人性 / 人種主義 / 共和主義 / アメリカ独立革命 / 黒人奴隷
研究概要

本研究は、アメリカ合衆国における人種問題の歴史的展開過程を解明すべく、同国における「白人性」whitenessの社会的構築過程を、社会史的、文化史的、思想史的側面から検討するものである。
今年度は主として二つの研究活動を行った。その第一は、前年度に引き続き、各研究者が基本的資料の調査・収集・分析を精力的に行ったことである。特に井川は、マーク・トウェインの著作をめぐる人種論争を解明するために、約一ヶ月にわたりニューヨーク州のエルマイラ大学マーク・トウェイン研究センターにおいて研究活動を行った。研究活動の第二は、研究者全員が参加する研究会を定期的に開催したことである。この場では前年度に引き続き、D.R.Roedigerの著書、The Wages of the Whiteness(『白人性の代償』)の翻訳活動を通じて人種意識の構築過程に関する理解を深めるとともに、各研究者がそれぞれの専門分野において達成した研究成果を報告した。具体的には、竹中はシカゴ黒人ゲトーの成立過程、井川は『ハックルベリー・フィンの冒険』をめぐる人種主義論争、小原は19世紀における黒人選挙権問題の展開、落合は南北戦争期の黒人連隊の問題を分析することによって、合衆国における人種意識の規定性を立証した。
こうした研究活動の結果、各研究分担者は「白人性」の形成に関する研究を一層進展させ、竹中、小原、落合は成果の一部を公刊した。
次年度は、さらなる基本的史料の分析を通じて、研究成果を報告書の形で公刊する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 小原豊志: "建国期アメリカ合衆国における選挙権問題-「選挙権におけるフェデラリズム体制」の成立過程-"国際文化研究科論集. 第10号. 17-31 (2002)

  • [文献書誌] 竹中興慈(共著): "アメリカを知る技法"宝文堂. 215 (2003)

  • [文献書誌] 落合明子(共著): "21世紀アメリカ社会を知るための67章"明石書店. 297 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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