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2001 年度 実績報告書

アヘン吸煙問題とイギリス人の東アジア認識について

研究課題

研究課題/領域番号 13610443
研究機関千葉大学

研究代表者

後藤 春美  千葉大学, 留学生センター, 助教授 (00282492)

キーワード現代史 / イギリス:マラヤ / アヘン / 帝国支配 / 国際連盟
研究概要

10月下旬に課題採択の連絡を受けた後、Virginia Berridge, Opium and the People(Free Association Books, 1998)、William B. McAllister, Drug diplomacy in the twentieth century(NewYork : Routledge, 2000)、新村容子『アヘン貿易論争』(汲古書院、2000年)などを手がかりに、先行研究を収集・検討した。
2月20日から3月16日まで渡英し、大英図書館、英国公文書館などで一次資料を収集した。特に、大英図書館所蔵の旧インド省文書と、英国公文書館所蔵の旧植民地省関連の文書を中心に収集した。
当初の計画では、本年度は1900年から1920年までを取り扱うつもりであったが、インドおよび英領海峡植民地(現在のシンガポールを中心にペナンとマラッカを含む)関連の非常に重要な資料が見つかったため、1925年から1945年を中心に資料収集をおこなった。(1)1920年代半ばまで英領海峡植民地の歳入の50パーセント近くがアヘン関連の収入によっていたこと、(2)この比率の1930年代末にかけての変化、(3)イギリス政府が1943年に出した、戦後の海峡植民地におけるアヘン政策に関する宣言などを調べた。
また、ロンドン大学アジア・アフリカ学院図書館に所蔵されている宣教師関連の文書を検討した。この文書は、各地で活躍したイギリス人宣教師がどのような認識を持っていたかを考察する上で有用なものと思われるが、十分な索引が整備されていない上、手書き文書が圧倒的多数であるため、短期間の滞在で成果をあげることは不可能と判断した。
平成14年度は、まず、今回収集した資料を論文にまとめる作業から開始したいと考えている。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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