米国公民権運動に関する米国での研究活動を実施した。2001年8月5日(出国)〜9月9日(帰国)の5週間。滞在研究地及び日程は、8月6日〜11日はジョージア州オールバニー、8月12日〜18日はミシシッピ州ハティスバーグ、8月18日〜26日はミシシッピ州ジャクソン、8月26日〜9月8日はイリノイ州シカゴであった。各地での活動に関しては次のとおりである。オールバニーでは市民権運動博物館キュレーターのアンジェラ・ホウィットモール氏の援助を得つつ史料収集を行い、またチャールズ・シェロッド氏(元学生非暴力調整委員会現地書記)をはじめ、60年代初頭の運動当事者にインタビューを行った。ハティスバーグでは、南ミシシッピ大学文書館で市民権運動関係文書を閲覧する傍ら、チャールズ・ボルトン教授(南ミシシッピ大学)のオーラルヒストリー・プロジェクトに同行した。ジャクソンではトゥガルー大学図書館・文書館のアルマ・フィッシャー氏の協力で、また州歴史文書館ではクラレンス・ハンター氏の支援を得て史料閲覧を行った。またジェリー・ワード教授(トゥガルー大学)と討論、昨年インタビューしたウィリアム・ウィンター氏(元ミシシッピ州知事)、ロバート・パリス・モーゼズ氏(元ミシシッピ自由運動指導者)、ホリス・ワトキンス氏(元学生非暴力調整委員会現地書記)と再度のインタビューを行った。シカゴではシカゴ歴史協会等で史料閲覧、アルドン・モリス教授(ノースウェスタン大学)、ビル・グリムショー教授(イリノイ工科大学)と討論し、ティミュエル・ブッラク氏(労働運動家)、リチャード・バーネット氏(ウエストサイドの活動家)、ユージン・ピンチャム氏(サウスサイドの弁護士)、ケイル・ウィリアムズ氏(シカゴ自由運動活動家)ら運動当事者とのインタビューを行った。
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