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2002 年度 実績報告書

オセアニアの伝統土器文化:多様性を生んだメカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 13610478
研究機関国立民族学博物館

研究代表者

印東 道子  国立民族学博物館, 民族社会研究部, 教授 (40203418)

キーワードオセアニア / 土器 / 土器技術 / 自然環境
研究概要

本年度は、特にメラネシア、ニューギニア、東南アジア島嶼部の土器作りの民族誌データを収集し、さらにその技術的な側面を考察するために、土器作りに用いられる道具類や自然環境(粘土の種類など)に関する文献および写真資料を収集した。
また、19世紀から20世紀にかけてオセアニアの民族誌資料を大量に蒐集したコレクションがヨーロッパ各地の博物館や大学に所蔵されている。特に、写真資料の存在を調査するためイギリスへ行き、大英博物館のMankind Museum、オックスフォード大学Pitt Rivers Museum、ケンブリッジ大学の人類・考古博物館などの所蔵品カタログの調査を行った。ミクロネシアの資料はほぼ皆無であったが、メラネシアの土器に関してはかなりの資料が存在したのでその調査を行った。
また、ミクロネシアのサンゴ島で発掘した土器片がどこから輸入されたものかを、地質学者と共同研究した。その結果、粘土が存在しないミクロネシアの小さな島々において、複数の島々とコンタクトを保ちながら、土器を輸入していたことが明らかになったので、その成果を中心に、先史時代の西ミクロネシア全体でどのような土器の生産および流通がなされていたかを英文で発表した。
収集した資料は、データベース化するとともに、オセアニアの伝統土器文化に関する出版を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Intoh, M., W.Dickinson: "Prehistoric pottery movements in western Micronesia : Technological and petrological studies of notsherds from Fais Island"New Zealand Arhcaeological Association Monograph. 25. 123-134 (2002)

  • [文献書誌] 印東 道子: "オセアニア 暮らしの考古学"朝日新聞社(朝日選書). 254 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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