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2003 年度 実績報告書

日本語における話しことばの文法研究

研究課題

研究課題/領域番号 13610483
研究機関筑波大学

研究代表者

杉本 武  筑波大学, 文芸・言語学系, 助教授 (70196749)

研究分担者 砂川 有里子  筑波大学, 文芸・言語学系, 教授 (40179289)
沼田 善子  筑波大学, 文芸・言語学系, 助教授 (70189356)
キーワード話しことば / 文法研究 / 無助詞 / とりたて / 話法 / 主題展開 / 分裂文
研究概要

本年度は以下の活動を行った。
(1)これまで電子化した言語コーパスを再検討し、書記化のチェック、文字の統一、個人情報の隠蔽のチェックなどを行い、公開のための最終調整を行った。
(2)杉本武は、複合格助詞「にとって」について話し手と関わる問題の分析を行い、論文を発表した。また、以前行った無助詞のタイプ分けに関する分析が、実際の話しことばにおいて妥当なものであるのかどうか検証を行い、論文を報告書に掲載した。
(3)砂川有里子は、話法関する論文を発表し、会話の中で自由直接話法が頻繁に用いられ会話の展開に寄与していることを明らかにした。また、実験的手法を取り入れた主題展開の研究を行い、文の類型が主題展開に大きく影響を与えるものであることを論じた。さらに談話における分裂文の構造と機能に関する研究を報告書に発表し、文の構造が談話での使い方によって影響されることを論じた。
(4)沼田善子は、現代語のとりたての体系に関する論文を発表した。また、近現代語におけるとりたて詞の使用実態について、書きことば、話しことば双方のデータを基に、各語のジャンル別使用頻度、統語論的、意味論的、語用論的出現環境等を調査し、この中、「さえ」と「すら」に関する論文を報告書に掲載した。
(5)これまでの成果をもとに、報告書「日本語における話しことばの文法研究」を刊行した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 杉本 武: "複合格助詞「にとって」について"文藝言語研究 言語篇. 44. 79-100 (2003)

  • [文献書誌] 沼田 善子: "現代語のとりたての体系"日本語のとりたて. 225-241 (2003)

  • [文献書誌] 砂川有里子: "語法における主観表現"朝倉日本語講座5 文法I. 129-157 (2003)

  • [文献書誌] 砂川有里子: "文法的な文の類型が談話の主題展開に与える影響"文藝言語研究 言語篇. 44. 133-160 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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