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2001 年度 実績報告書

現代日本語の記述的文法研究をめざしたテーマ別データベースの作成と分析方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 13610491
研究機関早稲田大学

研究代表者

松木 正恵  早稲田大学, 教育学部, 助教授 (40199774)

キーワード文脈付きデータベース / 接続表現 / 文末表現 / 引用表現 / 連体修飾節 / 現代日本語 / 記述文法 / 分析法
研究概要

本研究の目的は、現代日本語の記述的文法・意味研究を発展させるために必要不可欠な、テーマ別データベースを作成するとともに、それに基づいた分析方法の開発を行うものである。従って研究は、(1)電子化テキスト及びテーマ別データベースの作成、(2)分析方法の開発と考察、の二つの段階から成る。
本年度は、まず研究の前提として、データベース化する資料の選定や分析の基準・観点の設定に生かすため、分析対象とする接続表現・文末表現・引用表現・連体修飾構造の各テーマについて、先行研究の到達点や問題点を整理する作業から着手した。特に引用表現は、これまで自身では深く考察を行っていないテーマであるため、先行研究の収集・検討・諸説の比較対照等にかなりの時間を費やした。このことにより、引用と話法の位置づけに関して、従来の常識的なとらえ方とは異なる筆者なりの見方を確立することができたが、この成果は、「研究発表」欄に記した三本の雑誌論文として公表している。なお、この作業は概ね先の(2)の一部を成すものである。
(1)のデータベース作成については、説明文・論説文の電子化テキストを作成するため、昭和20年代以降現代までの著作・論文等から、時代・ジャンル・思想・文体・執筆者等に偏りが茸いよう配慮しながら、良質なテキストをひとまず50冊程度選定した。現在は、スキャナとOCRソフトを用いてそれらを電子化し、ある程度テキストが蓄積した時点で検索ソフトによって表現を検索しながら、必要な文脈を付してデータベースソフトでデータベースを作成する、という作業を繰り返している。これは、個々の表現について最も適切な分析方法を模索する(2)と同時並行の作業であるため、初年度に当たる平成13年度は予想外に時間がかかり、当初の計画より進度は遅れているが、基準や方法さえ確立すれば、次年度はもっと能率的に作業が進められると考えている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 松木正恵: "何を引用ととらえるか-日本語学の立場から"国文学研究(早稲田大学国文学会). 136. (2002)

  • [文献書誌] 松木正恵: "引用と話法に関する覚書"文学研究科紀要(早稲田大学大学院文学研究科). 47. (2002)

  • [文献書誌] 松木正恵: "新たな「話法」観を求めて"国語学 研究と資料. 25. (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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