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2003 年度 実績報告書

『万葉集』の総合的研究(注釈を中心とする)

研究課題

研究課題/領域番号 13610499
研究機関東京大学

研究代表者

多田 一臣  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (50092268)

キーワード万葉集 / 古今集 / 源氏物語
研究概要

本研究の主たる目的は、『万葉集』の新たな全訳注の完成を目指すところにある。訓詁を主体とする伝統的な方法に、表現論と称する新たな視点を取り入れ、従来のものとは違う斬新な注釈を作成することが、ここでの最終目標となる。平成15年度は、研究計画の最終年度のあたるが、結果的に巻9までの訳注を完成するにとどまった。しかしながら、汗牛充棟もただならぬ研究史の蓄積をもつ『万葉集』の全訳注を三年間で完成することには無理があり、これを巻9まで完成させえたことは、実績として誇ってよいことではないかと考える。とりあえずは、その一部を報告書として提出し、残りの完成をできるだけすみやかに果たしたいと考えている。データベース化が将来可能となるように、訳注はすべてパソコン上で、テキスト形式によって作成している。
なお、訳注をすすめる中で得られた知見の一部を、「万葉集と古今集」「環境、言葉、文学」「古代文学の中の『源氏物語』」などの論文として発表した。最初の論文は、『万葉集』と『古今集』の表現の違いを論じたもの。二つ目の論文は、『万葉集』に歌われた世界がいかに現実と食い違っているかを論じたもの。最後の論文は、『源氏物語』の「いろごのみ」を『万葉集』の歌と対比しつつ論じたもので、韓国外国語大学で開催された『源氏物語』国際会議における口頭発表をまとめたものである。
放送大学の印刷教材『上代の日本文学』を編集・刊行し、本研究の成果を縦横に取り入れることができた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 多田一臣: "万葉集と古今集"『古今和歌集研究集成』第一巻. 77-108 (2004)

  • [文献書誌] 多田一臣: "環境、言葉、文学"国文学. 48巻14号. 6-11 (2003)

  • [文献書誌] 多田一臣: "古代文学の中の『源氏物語』-光源氏の<いろごのみ>について"日本研究(韓国外国語大学日本研究所). 21号. 11-18 (2003)

  • [文献書誌] 多田一臣(編): "上代の日本文学"放送大学教育振興会. 200 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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