• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

上代文学に与えた六朝文学・仏典の影響についての考察

研究課題

研究課題/領域番号 13610513
研究機関上智大学

研究代表者

瀬間 正之  上智大学, 文学部国文学科, 教授 (00187866)

キーワード常陸国風土記 / 播磨国風土記 / 出雲国風土記 / 肥前国風土記 / 豊後国風土記 / 文選 / 六朝口語 / 山海経
研究概要

本年度は、古風土記全般について、その文字表現に見られる六朝文学・仏典についての影響を調査・考察した。
第一に、各国風土記の本文校訂を完成させ、電子テキストを作成した。『常陸国風土記』に関しては作成済みであったが、『豊後国風土記』『肥前国風土記』については「風土記研究」掲載の諸本集成により、『播磨国風土記』については、三条西家本(天理善本叢書)により、『出雲国風土記』については、『出雲国風土記諸本集』に校合の上、すべてに小学館新編全集本の頁・行情報を付与した。
第二に、これまで行っていた『常陸国風土記』の考察に加え、『播磨国風土記』『肥前国風土記』『豊後国風土記』『出雲国風土記』について新たに六朝文学・仏典についての影響を考察し、その文体的特徴を明らかにした。『出雲国風土記』については、各郡の前半部と後半部の文体の相違、漢籍語の有無の差があることを明らかにし、従来、各国から大宰府に提出した資料又は稿本に拠って大宰府で同一人が編纂撰定したと見られていた『肥前国風土記』『豊後国風土記』について、両書の文体的特徴によって、別人の手になる可能性が高いことを明らかになった。その成果については、上代文学会の第二期上代文学会研究叢書研究会「風土記の可能性を考える」第一回研究発表会(5月29日、学習院女子大学)において、口頭発表を行った。またその成果の一部は上智大学国文学科紀要第22号に発表した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 『豊語国風土記』『肥前国風土記』の文字表現2005

    • 著者名/発表者名
      瀬間正之
    • 雑誌名

      上智大学国文学科紀要 22

      ページ: 1-43

  • [雑誌論文] 万葉集巻十六題詞・左注の文字表現2004

    • 著者名/発表者名
      瀬間正之
    • 雑誌名

      萬葉集研究 26

      ページ: 223-264

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi