研究課題/領域番号 |
13610514
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研究機関 | 清泉女子大学 |
研究代表者 |
佐伯 孝弘 清泉女子大学, 文学部, 助教授 (40255956)
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研究分担者 |
杉本 和寛 東京芸術大学, 音楽学部, 助教授 (40282545)
長谷川 正江(倉員 正江) 日本大学, 生物資源科学部, 助教授 (70307817)
篠原 進 青山学院大学, 文学部, 教授 (80133271)
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キーワード | 浮世草子 / 八文字屋本 / 『鎌倉諸芸袖日記』 / 江島其磧 / 西沢一風 / 矢数俳諧 / 役者評判記 / 出版 |
研究概要 |
(1)浮世草子作品と他ジャンルや時代背景との関係の考察、(2)浮世草子研究文献目録の作成、(3)浮世草子の注釈と翻刻を目的とし、浮世草子研究雑誌『浮世草子研究』創刊号の形で成果を報告する(平成16年6月刊行予定)。 (1):佐伯は「『風流三国志』中の<六部殺し>」(『日本文学』51巻12号、平成14年12月)・「其磧の習作期の役者評判記-『役者口三味線』を中心に-」(『国語と国文学』80巻5号、平成15年5月)を、篠原は「江戸のコラボレーション-八文字屋本の宝暦明和-」(『国語と国文学』80巻5号)等を、長谷川(倉員)は「出版規制と草紙類の刊行をめぐって-八文字屋刊『百人女郎品定』の場合-」(『国文学研究』139号、平成15年3月)・「八文字屋本板木の修訂をめぐる諸問題-『契情お国哥舞妓』と御用絵師狩野家・土佐家-」(『国語と国文学』80巻5号)等を発表。更に平成16年6月に雑誌『浮世草子研究』創刊号の形で報告書を刊行し、共同研究者各人が浮世草子と役者評判記・俳諧・出版規制・お蔭参りなどとの関連につき論考を載せる予定。(2):浮世草子研究会のメンバー十数名の協力を仰ぎ、西鶴を含む浮世草子に関する研究文献の悉皆調査(現物に当たり刊年月や頁数等を確認し、内容からキーワードを抽出)してファイルに打ち込みデータ化する作業を進行中。膨大な作業量となるゆえ、そのうちまず戦前の分だけを報告書に掲載する。(3)の注釈は、研究会で以前扱った南嶺作『鎌倉諸芸袖日記』の語注につき、やはり浮世草子研究会の共同作業で再調査や形式の統一、索引作り等を行っており、成果を報告書に纏める。未翻刻作品の翻刻については、作品の選定に入ったものの、頁数の関係で今回の報告書には掲載が困難と判断し、会報『浮世草子研究』の2号以降に回すことにした。
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