研究課題/領域番号 |
13610514
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国文学
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研究機関 | 清泉女子大学 |
研究代表者 |
佐伯 孝弘 清泉女子大学, 文学部, 助教授 (40255956)
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研究分担者 |
篠原 進 青山学院大学, 文学部, 教授 (80133271)
長谷川 正江 日本大学, 生物資源科学部, 助教授 (70307817)
杉本 和寛 東京芸術大学, 音楽学部, 助教授 (40282545)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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キーワード | 浮世草子 / 江島其磧 / 西沢一風 / 鎌倉諸芸袖日記 / けいせい色三味線 / 太神宮御利生記 / 八文字屋本 / 板木の修訂 |
研究概要 |
1、浮世草子研究会(毎月青山学院大学にて例会)で、西鶴以降の浮世草子をテキストとして取り上げ、輪読を続けた。まず多田南嶺作『鎌倉諸芸袖日記』(寛保三年<1750>刊)を、次に月尋堂作『儻偶用心記』(宝永六年<1709>刊)を読み終えた。 2、『鎌倉諸芸袖日記』に、各章の梗概や詳細な語注を施し、主要語句索引を付し公表した。 3、西鶴を含めた浮世草子に関する文献(翻刻・影印・研究書・雑誌論文等)の目録作成作業を進めた。複数の既存の文献目録を基礎に書誌情報を集めると共に、浮世草子研究会会員の協力を得て、極力文献の現物確認を行いデータの正確さを期している。明治から現在までを4期に分け担当グループを決めて作業に当たり、今回は戦前迄の分を公表した。残りの3期についても追って公表する。 4、浮世草子と他ジャンル(演劇・実録・読本等)や実際の事件(赤穂事件等)などとの関わりにつき、共同研究の各人が考察を進め、それぞれ学術誌に論考を発表した。 5、今回の報告書を浮世草子専門誌『浮世草子研究』の創刊準備号とした。今後、西鶴研究会と協力して『西鶴・浮世草子研究』という雑誌を立ち上げ、西鶴と浮世草子の研究を更に活性化すべく、鋭意準備中である。 6、西鶴以降の浮世草子に精細な注釈を施し作品を精読するという、浮世草子研究会での研鑽を以後も続け、更に成果を公表する予定。加えて、できれば浮世草子語彙索引の作成に発展させ、近世語や当時の風俗の研究にも付与したい。
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