2年目の本年度は、日本近代文学館所蔵の中里介山文庫のうち、ひきつづき4千点の整理と調査にあたることを計画し、予定通り作業を行った。紅野の統括の下、研究補助にあたる大学院生たち7人を集め、書誌調査の基本を習得させたのち、休暇等を利用してともに文学館におもむき、書誌作成にあたった。まず1点ずつの書誌カードを作成し、ついでコンピュータにデジタル化したデータを入力した。まず研究費の一部はこのノートPCの購入と、補助者への人件費に当てた。作業は休み中の8月と1月の2回にわけて行い、カードについては予定よりやや少なくなったが、約3600点を越え、合計7800点ほどの書誌カード作成を完了した。そのうちコンピュータへのデータ入力については、4300点となった。データは、マイクロソフト社のアクセルというソフトを使用し、CSVのデータとエクセルのデータの双方で利用できるようにした。 まだ介山文庫自体は、残り2200点が残っているので、引き続き来年度、書誌カードとデータ入力作業を行い、すべての作業を完了させる予定である。
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