研究概要 |
1,前年度からの継続作業 1)修復品について、研究補助員と業者委託により修理1補修を進めた。 2)それらの資料を逐次、デジタルカメラによる撮影し、それを使って書誌情報の整理をすすめた。これらは、パソコンにより直接データ化し、また、デジタル画像を作成してWEB公開用の複製データも同時に生成。独自開発のWEB上のデジタル書籍閲覧システムにより継続して、順次公開している。 3)遠隔地からの閲覧を可能なこのシステムを利用してWEB上で研究協力者をさらに募り、国内外の研究者との研究協力体制を確保した。 4)松本市の日本浮世絵博物館(世界最大の浮世絵所蔵機関)所蔵の歌川国貞作品の悉皆調査を行なった。林美一コレクションの優品は、歌川国貞の挿絵作品に多く、これとの比較を必要とするためである。 2,今年度個別課題 1)イギリス国内で収集した版本資料との比較検討を行なった。 2)絵画と見立てに関して、具体的な事例の情報蓄積を行なった。12月からは、「忠臣蔵と見立て」展を立命館大学アート・リサーチセンターにて行なった。 3)滑稽本・人情本・読本を重点テーマとして、浮世絵や絵本、漫画・映画など絵と文学の関係が深い表現媒体において特徴的な事例とその事例に対する解題を蓄積するための研究会を開催した。ただし、今年度内においては、この部分のまとめが不十分であったため、来年度の重点課題とする。 なお、データベースはつぎのURLで公開している。 http://www.arc.ritsumei.ac.jp/dbroot/top.htm
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