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2003 年度 実績報告書

瀬戸内海地域の近世漢学者上甲振洋の漢文紀行日記についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 13610537
研究機関広島大学

研究代表者

狩野 充徳  広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (30132426)

キーワード日本漢学 / 幕末明治 / 上甲振洋 / 漢文日記 / 三旬程記 / 鳩ヶ谷鈴村家文書 / 博多鈴村家文書 / 宇和島市立図書館
研究概要

昨年9月には愛媛県保内町・城川町役場、高知県佐川町・高知市などを訪問して、県立図書館・町立図書館・町役場で『三旬程記』(明治六年)関係の資料を閲覧・筆録・複写して、明治初期の愛媛・高知の情況を調査した。11月には東京(国会図書館)、茨城県常陸太田市(市立図書館)、福島県いわき市(市役所)・相馬市(市立図書館)などを訪問して、『帰献録(松島記)』に関する資料を閲覧・蒐集した。相馬市では地元の研究会の会長などを務める先生方と知り合い、『帰献録(松島記)』や松川浦、錦織晩香のことなどについて談じ、資料集『複刻版松川詞藻』を入手した。このように、土地の研究者と知り合い、今後の資料交換などを約束し得たのは実に有意義で、これは現地訪問して始めて可能であった。12月中旬には宇和島市立図書館で上甲振洋の『三旬程記』を中心とした資料閲覧・蒐集を行った。「鳩ヶ谷鈴村家文書」所収の原本調査を行い、必要資料をコンピュータに打ち込んだり、デジタルカメラに撮ったりした。また「博多鈴村家文書」も調査し、「博多鈴村家文書」と「鳩ヶ谷鈴村家文書」との関係をも調査して、やっとこれまでの疑問に対する一応の解答を得た事は、大きな成果であった。ここでも地元の研究者と資料交換する機会があり、今後の研究に資する所が少なくなかった。同月下旬には岡山県総合文化センター(県立図書館)で、『入攝稿』の下津井・吉備に関する資料を閲覧・筆記・複写し、平成十一年に発表した「上甲振洋『入攝稿』訳注」(「内海文化研究紀要」第27号)の補訂作業を行った。このように、今年度は『三旬程記』を中心とした資料調査に各地へ出かけ、既発表論文の補訂作業も行うことができた。その成果の一部を「上甲振洋研究の資料(其の二)と『三旬程記』の翻刻」(80枚。「内海文化研究紀要」第32号3月発行予定)にまとめて初めて活字化し、今後の研究の基礎作業が完成した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 狩野 充徳: "上甲振洋研究の資料(其の二)と『三旬程記』の翻刻"内海文化研究紀要. 第32号. 1-15 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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