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2002 年度 実績報告書

清末・民国初期の巷間資料による庶民文化流通形態の研究

研究課題

研究課題/領域番号 13610543
研究機関早稲田大学

研究代表者

岡崎 由美  早稲田大学, 文学部, 教授 (50185419)

研究分担者 稲葉 明子  早稲田大学, 人間科学部, 講師
稲畑 耕一郎  早稲田大学, 文学部, 教授 (30063803)
砂岡 和子  早稲田大学, 政治経済学部, 教授 (70257286)
森 由利亜  早稲田大学, 文学部, 助教授 (30247259)
古屋 昭弘  早稲田大学, 文学部, 教授 (70165497)
キーワード中国 / 版本
研究概要

本研究で扱う民間巷間資料は、その整理方法そのものが従来の書誌学の領域を越えた新しい研究分野であり、その比較的大きなコレクションである風陵文庫は問題解決のための基礎となる資料である。しかし、そもそもの紙質・装丁が素朴なものであるので、民国時期の資料でも線装本であっても却って劣化が激しい。そこで、資料をマイクロフィルムに撮影し、見開き毎のJPEG画像としてファイル管理を行って容易に閲覧・研究する基盤を作っている。本年度は、風陵文庫俗曲部分(F400Z)について撮影を終わり、俗曲版本を系統的に管理するためのファイル名賦与を始めた。このファイル名賦与ならびにフォルダ管理には、多くの俗曲資料に応用できる体系を考えねばならない。次なる寶巻部分(F399)の版本構成をふまえながら、将来の俗曲データベースに向けて問題を洗い出しつつ作業を進めている。
また、本研究では、本学所蔵風陵文庫そのものを核とした版本研究の他、他所蔵機関の俗曲コレクションとの比較、ならびに俗曲そのものの演唱形態の研究を並行して行うことで現存の庶民文化を反映する資料の多角的な分析を行っている。本年度は以下の調査を行った。(1)国内:京都大学人文科学研究所、天理大学図書館(2)台湾:中央研究院歴史語言研究所傅斯年図書館・台湾大学(3)イギリス:大英図書館(4)遼寧省蓋州影口承形態調査。
欧州では従来の漢籍の所蔵に加え本研究が対象とする俗曲版本の所蔵が中国本土よりも多く、また刊行時期の早い貴重な資料が多い。二十世紀には鄭振鐸・柳存仁らが調査記録をのこしているが、現在閲覧した場合に往々にして現物との照合が難しい。今回の調査で得られたマイクロフィルムを元に、再検討を行いたい。特に、大英図書館には「宣講」の所蔵があり、早稲田大学風陵文庫所蔵資料との比較研究が期待される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 砂岡和子: "日本平安漢文里的"飛天""南京棲霞山石窟芸術与敦煌学(中国美術学院出版社). 97-112 (2002)

  • [文献書誌] 砂岡和子: "敦煌トルファン文書に見る「件」の量詞転生カテゴリー"慶谷壽教授記念『中国語学論集』(好文出版). 157-172 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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