• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

1930年代アメリカ文化における「フラッパー」概念の変容

研究課題

研究課題/領域番号 13610556
研究機関東京大学

研究代表者

平石 貴樹  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (10133323)

キーワードアメリカ文化 / 1930年代 / フラッパー
研究概要

今年度は研究計画にのっとり、30年代の文学作品、雑誌、代表的新聞、及び当時の映画のヴィデオを入手し、30年代における「フラッパー」概念の画定を試みた。具体的作業としてはまず、F・スコット・フィッツジェラルドの諸作品など、この概念が20年代にもっとも頻繁に話題となった、当時の文学・社会評論において、どのように言及・論評されたかを確かめ、それが30年代にどのような変質を蒙ったかを調査するとともに、他方女性作家・文筆家の著作や当時勃興しつつあった映画を含む資料から、女性の社会意識(参政権・結婚観・職業意識)を中心にして記事・映像を収集し、可能なものについてはデータベース化しつつ分析を加えた。
「フラッパー」という用語そのものの流行は30年代、大恐慌時代の到来とともにほぼ消滅するが、かつてフラッパーだった女性たちのその後の生き方を問題とする作品・資料は数多く、有効な分析結果が得られた、とりわけハリウッド女優ジョーン・クローフォードは、その出演作品において、20年代のフラッパーから30年代の社会進出を図る女性像へと変化・成長する経歴を示すため、同時代の女性作家であり来年度の主要な研究対象の一人であるマーガレット・ミッチェルとの対照・比較研究が実り豊かなものであることが予想された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 平石貴樹: "歴史を理解するということ"國重純二編 アメリカ文学ミレニアム(II). 南雲堂. 101-122 (2001)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi