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2002 年度 実績報告書

なぜ英語母語話者は英語学習者が話すのを聞いてすぐに母語語者ではないとわかるのか

研究課題

研究課題/領域番号 13610563
研究機関名古屋大学

研究代表者

杉浦 正利  名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 助教授 (80216308)

キーワードコーパス / 定型表現 / 第二言語取得
研究概要

●平成14年度は以下の研究を行った。
1)英語母語話者による書き換え文に日本語対訳をつけた。
2)前年度完成のパラレルコーパスと日本語対訳を統合し、日本語と英語の両方から比較研究できるようにした。本コーパスは、公開のための固有名詞の匿名化などの処理が終わっていないので、その使用は研究室内に限っている。
3)パラレルコーパスに形態素解析プログラムをかけ品詞タグを追加した。
英語母語話者による書き換え文と、その日本語対訳について、それぞれ形態素解析プログラムを使い、品詞タグを付加した。
学習者コーパスに対し母語話者コーパスの形態素解析プログラムをかけると、ほぼ正確に形態素解析ができることを確認したが、表記上の綴りの問題と日本語のローマ字表記による単語などが問題となることが明らかになった。
4)多面的検索システムの開発
表面上の文字だけでなく、英語と日本語の品詞もあわせて条件に指定できる検索システムを開発した。
これにより、単に品詞による検索だけでなく、品詞によるN-gramの分析も行えるようになり、品詞レベルでの言語習得状況を観察することが可能になった。
5)上記の研究実績に加え、先行研究の調査を平行して行い、言語習得における連語知識の重要性に関する知見をまとめた。
本年度の研究により、研究成果を一般化するにはさらに大量の学習者コーパスと母語話者コーパスの対照研究が必要であることがわかったので、来年度はコーパスの拡充と研究成果の一般化を課題として取り組む予定である。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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